teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ]


千里ニュータウン(大阪府豊中市)にみられるトケイソウの逸出

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 1月27日(日)09時36分17秒
編集済
   先週の日曜日<2013年1月20日>、その日は堺植物同好会の研究発表大会があり、家を早く出て、以前トケイソウのPassiflora caerulea L.の逸出をみつけた場所に行ってきました。通勤時いつも横をバスで通過するのですが近くに停留所がないので、歩いてここに立ち寄りました。

 トケイソウの逸出が見られる場所は、大阪府豊中市新千里北町の樫ノ木公園に隣接した小さな山全体に残された林で、ここを訪れるようと思ったのも今日これから行く堺植物同好会と関係があるのです。

 堺植物同好会の橋本晧氏を中心としたグループが大阪府南部の丘陵地に開発された泉北ニュータウン(堺市・和泉市)において、新たに開発された住宅地に導入された樹木類が丘陵林内の逸出する調査結果を近畿植物同好会の会誌に投稿され、「それでは千里ニュータウンでは?」と思ったのがきっかけでした。

 千里ニュータウンは大阪府北部の豊中市から吹田市にまたがる千里丘陵に開発されたわが国初の本格的なニュータウンで、昨年<2012年>50周年を迎えました。ニュータウン内には公園や緑地が多く、それに隣接して林(アカマツ-モチツツジ林かコナラ林が多い)や竹林(モウソウチク林)が残されるなど周囲環境との調和を図る「まちづくり」がなされています。

 樫ノ木公園に隣接した林内には、鳥によってタネが運ばれて芽生えたと思われる庭園樹木や緑化樹に由来するヒイラギナンテン・ナンテン・クロガネモチ・トベラ・タチバナモドキ・トウネズミモチ・ネズミモチ・ヨウシュイボタノキ・シュロなど常緑樹が多く,冬季に行くとその様子がよく観察できます。クロガネモチの実生はどういう訳かいつの間にか消えていくのですが、ここでは結実樹が見られます。ヨウシュイボタノキの逸出はここでしか私は見ておりません。ハナゾノツクバネウツギの逸出?もあるのですが、これは誰かが植えたのかもしれません。問題のトケイソウも残っておりました(以下に画像を掲載しています)。

 水田光雄さんの投稿で、樹木をよじ登り旺盛するトケイソウの画像をみていますと、ハワイで問題になっている南米原産の有害雑草バナナポカ(Banana poka)P. tarminiana Coppens et Barney(P. mollissima (HBK) Baileyは誤同定とされています)が頭に浮かんできます。現在、ハワイへは生きたトケイソウ属植物の持ち込みが禁止されているようです。バナナポカの栽培に2回私は挑戦しましたが、水管理が難しく越冬を心配する前に枯らしてしまいました。本種については以下に詳しい内容があります。
    http://hawaii.gov/hdoa/pi/ppc/projects/banana-poka
    http://edrs.hipacdata.org/pestlist/pasmol.htm

 最後に、先の私の投稿で大阪府北部で越冬するトケイソウ属を2つあげましたが、クダモノトケイソウP. edulis Sims.も越冬しそうです。東京都江東区にある帰化植物見本園で、アーチに誘引されてたくさんの実をぶら下げていた本種を見たことを思いだしました。

参考文献
 橋本晧ら 1996.堺市の丘陵林内の逸出樹木について,近畿植物同好会々誌(19) ,3-8.
 J. Vanderplank 2000:Passion Flowers Third edition,The MIT Pess.
 武田和男 2007:ハワイ魅惑の花図鑑 熱帯・亜熱帯の花1000種,書肆侃侃房.


 
 

トケイソウ属の逸出

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 1月19日(土)22時08分36秒
   今回、紹介するのは大阪府大阪市でみつけたトケイソウ属の事例です。まだ、花を確認していませんのでトケイソウ属とします。

 生育している場所は、道路沿いのマルバシャリンバイの植え込み内です。ここでは、明らかに実生から生長した個体が数株、植え込みの一部にかたまって発生していました。

 発芽は一斉に起こらなかったようです。

 まだマルバシャリンバイの枝にツルを伸ばし始めた個体やようやくマルバシャリンバイの上を這うようになった個体では、本来の葉形をしていません(図:上、中央)。

 マルバシャリンバイ上を繁茂するようになって本来の葉形を示していました(図:下)。おそらく、この葉形からトケイソウPassiflora caerulea L.ではないかと思っております。

 では、どうしてここに?

 先に報告した京都市の場合と同様、「止まり木効果」が期待できる状況ではなく、トケイソウの種子をわざわざ植え込み内に播く人もいないだろうと思います。

 そこで、地面に目を向けました。すると、黒色の用土が一面に撒かれていました。おそらく、この用土に果実が混入してきたので、ここにまとまって発芽個体がみられたのではと考えています。

 黒い土の正体は分かりませんが、以下のようなことをイメージしています。

 植木などの剪定クズ、刈り取った草などを堆肥化し、この黒い用土に混ぜられたとしたら、次のような可能性があると思うのです。

 茂りすぎたトケイソウのつるが刈り取られ、その際、果実もいっしょに堆肥化される。堆肥化の段階で緑芽力が失われなければ、それが施用された所で混入していた種子が芽を出すということは十分考えられます。

 画像 大阪府大阪市 2012年10月1日撮影



 

トケイソウの逸出

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 1月19日(土)21時28分18秒
   水田光雄さんの「トケイソウの野化」の記事に大阪府吹田市とありましたが、私も吹田市の北部、千里ニュータウン内でトケイソウの逸出をみたことがあります。ただ、今はどうなっているかは分からないです。

 トケイソウ属としては、いくつかの種や交配種が栽培されていますが、そのほとんどが熱帯性で、大阪府北部で越冬するのは南米原産のトケイソウPassiflora caerulea L.と交配種の’アメシスト’P. 'Amethyst'の2つのようです。交配種は種子ができませんので、逸出するのはトケイソウです。

 その後も、各地でトケイソウの逸出を観察しています。住宅地内のは意図的に植えた株から広がった場合が多いです。しかし、以下に示した京都府京都市でみつけたトケイソウは道路脇のヒラドツツジの植え込み内に生えており、誰かが持ち込んだとは考えにくいのです。

 一方、種子が鳥により散布された可能性もありますが、その上に大きな木の枝が伸びていたり、柵があるわけでなく、ヒラドツツジも一列ほぼ均一の高さに刈り込まれているので、いわゆる「止まり木効果」はないと考えます。

 トケイソウは、近畿地方では常緑で越冬し旺盛に繁茂します。このままだと、おそらくヒラドツツジは完全に覆われて枯死する運命にあるのですが、ここでは定期的に刈り込まれることでそれが免れていると思われます。

 どうしてここにあるのか?、それは不明です。この次に、大阪市の事例の投稿で、その点を少し追求してみました。

 画像 京都府京都市にて、2012年10月18日撮影

 

トケイソウの野化

 投稿者:水田光雄  投稿日:2013年 1月14日(月)20時29分14秒
  帰化植物友の会MLの皆様

兵庫県伊丹市の水田光雄です。

今回の投稿は、私が記録したり撮影したものではありませんが、オフ中の話題として情報提供させていただきます。
昨日、隣町の博物館で開催された地域住民参加で行われる里山管理の活動報告(3例)がありました。この報告会で、大阪府吹田市内に残る孤立林の保全について、トケイソウが逸出し除草に苦労されている事例が報告されました。本種は、熱帯アメリカで園芸植物として流通しているものの、野生状態での生育は珍しいと思われます。演者によると、地下茎での繁殖以外に、付近の植込み等にも点在(複数ケ所)し生育している事から、種子繁殖も行われているように見えけるとのこと。私の居住地から近いので今年、シーズンに見に行く予定にしています。本会のMLで、2011年8月に歌川さんの投稿がありました。画像は演者にお借りして、以下の掲示板に貼り付けました。
 

2012年度の日本植物分類学会講演会に参加して

 投稿者:植村 修二  投稿日:2012年12月30日(日)09時49分34秒
編集済
   2012年度の日本植物分類学会講演会が、12月22日、大阪学院大学にて開催されました。「学会へ足を運ぶのは興味があるけど難しそうだな」という先入観をいだきながら参加しました。

 講演では、自然や生物の変化を示すのに動画が駆使されていて、プレゼン技術の進歩にびっくり。どの発表も一般の人に分かりやすいように話され、とても充実した1日を過ごすことができました。

 当日のプログラムは、
1.川窪伸光氏:微速度・高速度撮影によるナチュラリスト感性の映像化の試み
2.田中伸幸氏:カンナ科とはどんな植物か ~その混乱する分類と課題~
3.山本武能氏:ビーベルシュタイニア科の生殖器官の発生学的研究
4.水田光雄氏:新しい帰化植物の話題と侵入経路
5.中西弘樹氏:南方系植物分布北上の植物地理
6.高橋正道氏:白亜紀に咲いていた初期の被子植物の花を探す遙かなる旅路の先にあるものは?

 今回は、これらの内容をすべて紹介するスペースはありませんので、帰化植物に関連する4、5の発表について、私の意見や感想をまとめてみました。

 人の経済活動に伴い、毎年どこかで新しい帰化植物が記録されています。4の発表では、水田さん自身が記録した種を侵入経路別に分別して、最近新たに記録された種、話題の種などを説明していただきました。同氏とは野外調査を共にしたり、常日頃から情報交換していて、発表内容は私が得ている情報と大差ありません。しかし、それぞれの侵入経路について1ないし2,3種に絞って画像が紹介されため、その選択に水田さんらしさがあらわれていました。

 ゴルフ場の芝に由来する帰化植物にはアメリカオオバコPlantago aristata Michx.をあげていました。なるほど、芝生の雑草をまとめた外国の図鑑、L. B.. McCartyら著『Color atlas of turfgrass weeds  second edition』に写真が載っているのを思い出しました。

 輸入香辛料に混入する種としては、シラユキキンギョソウMisopates calycinum (Vent.) Rothm.の画像が映し出された。「手のひらサイズのツキヌキサイコ」Bupleurum rotundifolium L.が頻繁に出現しますので、これを選ぶかなと思っていますと、「これら香辛料が荷役される場所はカレーの匂いがします。加齢(かれい)臭ではありませんよ。」とユーモアを交えながら話され、会場は笑いの渦に包まれていました。

 ツキヌキサイコは、兵庫県神戸港では環境が合わないのか小さな個体で開花します。だから、手のひらサイズと表現したのです。長田先生の『日本帰化植物図鑑』P.87に線画が載っている東京都五反田産の個体のような感じです。

 最後に、外国から侵入したと考えられる外来系統の在来種、いわゆる部分帰化について、アッケシソウSalicornia europaea L.、ツツイトモPotamogeton pusillus L.、アスヒカズラLycopodium complanatum L.を例にして、絶滅危惧種の扱いについて問題提起された。

 5の長崎大学の中西弘樹先生の講演は、「九州西廻り分布型植物」、「島嶼偏在植物」、「海流散布植物の分布拡大」の3つの内容についてである。とくに、「海流散布植物の分布拡大」はどんなお話をされるのだろうかと興味深々でした。

 まずは、わが国におけるハマオモトCrinum asiaticum L. var. japonicum Bakerの分布あたりから話が始まり、グンバイヒルガオIpomoea pes-caprae (L.) Sweetの説明に続いて、クロイワザサThuarea involuta (G.Forst.) R. Br.・タシロマメIntsia bijuga (Colebr.) Kuntze・イルカンダ(ウジルカンダ)Mucuna macrocarpa Wall.・ハマアズキVigna marina (Burm. f.) Merr.・アツバアサガオI. imperati (Vahl) Griseb.・オオバハマアサガオStictocardia tiliifolia (Desr.) Hallier f. ・ハスノハヒルガオMerremia peltata (L.) Merr.など九州の海岸で観察された南方系植物の発芽植物が紹介される。

 以前、帰化植物メーリングリストで話題となったヒレガクアサガオ(仮称)I. fimbriosepala Choisyの漂着生育個体が写されるとお話に熱中しすぎ、それ以降たびたびメモをとるのを忘れました。

 モミジバヒルガオI. cairica (L.) Sweet・フウセンアサガオOperculina turpethum (L.) Silva Manso・ヨルガオI. alba L.など、このような発芽植物の形態については、わが国ではほとんど観察されてこなかったと説明がありました。モミジバヒルガオは東南アジアや台湾などに帰化していたものが流れてきたのだろう。

 フウセンアサガオはキクザアサガオI. pes-tigridis L.やタマザキアサガオI. pileata Roxb.とともに池原直樹著『沖縄植物野外活用図鑑 第3巻 帰化植物』に載っていますが、以前から、これら熱帯ないしは熱帯アジア産のヒルガオ科は海流で漂着した可能性もある?と私は思っていました。中西先生のご講演をお聞きし、ますますその思いが強くなりました。

 今回の講演ではDNAを扱う研究内容がたくさん登場しました。水田さんが講演で触れられた部分帰化の問題にも、DNA技術を使ってみるべきでしょう。

 そのためには、外来系統ではない在来種が不可欠である。しかし、普通種であるミドリハコベStellaria neglecta Weihe・イヌホオズキSolanum nigrum L.・ホトケノザLamium amplexicaule L.では、野外において、在来系統も新たに侵入してきた部分帰化品も、形態的あるいは生態的な識別点が見いだせていません。

 今、成果主義が大流行で、常に「効率」と「新しいこと」が優先して要求される状況にありますが、それによって教育や研究の現場から消滅しているものに「さく葉標本」、いわゆる「おしば」があります。とくに、小学校などで、その存続があぶないと痛感しています。

 博物館においても、普通種の不完全な標本は、整理が進めば、いずれ「ゴミ標本」として廃棄される運命にあるようにも感じます。

 しかし、採集年代、採集地のハッキリした在来種の古い標本は、「外来系統ではない在来種」の貴重なDNAサンプルではないだろうか?、講演の後で懇親会に参加し、その会話の中から、ふと頭に浮かび上がりました。
 

お詫びと訂正(大阪府堺市のミカヅキゼニゴケ )

 投稿者:植村 修二  投稿日:2012年12月28日(金)19時13分44秒
   さきに投稿いたしました「大阪府堺市のミカヅキゼニゴケ」について、あらためて読み直しましたところ、次のような誤りに気づきました。

 問題の部分は、本文11行目で、「育成機関」ではなく、正しくは「育成期間」でした。

 以上のように訂正し、お詫びいたします。
 

大阪府堺市のミカヅキゼニゴケ

 投稿者:植村 修二  投稿日:2012年12月16日(日)08時30分2秒
   ミカヅキゼニゴケLunularia cruciata (L.) Dumort. ex Lindb.は、地中海沿岸原産の帰化植物です。

 ミカヅキゼニゴケは大阪府では大阪市や堺市の市街地に広く分布しています。ただ、「まだ見つけるには苦労する」といった状況で、普通種にはなっていません。

 大阪府植物誌(1962)には、「八尾市の高安山西麓にある教興寺にミカヅキゼニゴケが逸出している」と脚注に記述されています。同書では一時的な記録は脚注に載せられています。ただ、「逸出」ということには、疑問があります。なぜ、寺(庭園に?)栽培したのでしょう?

 現在の大阪府内では、ミカヅキゼニゴケの生育地は離れて点々と分布しています。これには、三日月型の無性芽器の中にできる無性芽が何らかの経路で長距離分散すると考えています。

 「盆栽など育成機関の長い、あまり植え替えをしない鉢物といっしょに移動する」などと考えてはいますが、ミカヅキゼニゴケの生育地は必ずしも盆栽の置き場と関係するは限らないです。

 一度ミカヅキゼニゴケを見つけた場所では、そこの環境が急に変わらない限り、毎年生育がみられ、定着していると考えられます。画像は、大阪府堺市美原区で2012年12月5日に撮ったものです。この生育地は10年くらい前に見つけました。

 「ミカヅキゼニゴケ科の雄器床は無柄。(中略) 胞子体の柄がよく発達する」(嶋村2012)とあるので、意識してはいますが、私はまだみてないです。嶋村(2012)には、ミカヅキゼニゴケの雌器床のカラー画像が載っている。

 海外では、雌器床の画像をネットでみつけました。

http://www.anbg.gov.au/bryophyte/photos-captions/lunularia-cruciata-121(オーストラリア)

http://rbg-web2.rbge.org.uk/bbs/Resources/galleryold4.htm(イギリス、上から7つ目の画像)

参考文献

堀 勝 1962:大阪府植物誌、六月社.
嶋村正樹 2012: ゼニゴケの分類学と形態、植物科学最前線 3:84.
 http://bsj.or.jp/frontier/BSJreview2012B4.pdf(2012年12月16日確認).


 

Re: 金剛山の植物

 投稿者:みっち  投稿日:2012年12月16日(日)00時00分38秒
  サルビア・コクシネアです。

> 10月3日に金剛山で初めて見る植物に出合いました。駐車場横の草やぶの中で、高さ約40cmくらいです。
> シソ科ということぐらいしかわかりません。名前を教えて下さい。
 

12月22日(土)に水田光雄さんが講演されます。

 投稿者:植村 修二  投稿日:2012年12月15日(土)11時44分43秒
   2012年12月22日(土)、大阪学院大学で日本植物分類学会の講演会があります。

 今回、本会会員の水田光雄さんが「新しい帰化植物の話題と侵入経路」と題して講演されます。

 事前に公開されている要旨は以下のとおりです。

 「帰化植物の侵入は、人の経済活動に伴い毎年どこかで新しい種類が記録されている。この様な現状の中、2001年に新しい帰化植物図鑑が出版され、2010年には第2巻が出版されました。この出版社の提供により2002年「日本帰化植物友の会」発足し、友の会通信が発行されなど会員間の情報収集の場となっている。また、同年、筑波にある農林水産省計算センターが管理するホストコンピューターを媒体として、メーリングリストへ登録することで、登録者の発した情報をリアルタイムに共有するシステムが開始された。今回の発表では、友の会通信と、このメーリングリストで紹介されたものと、私が記録した帰化植物の中で、侵入経路別に分別できた種類を紹介する。」

 この講演会は、日本植物分類学会会員の方々以外にもオープンですので、関心のある方はご参加ください。

 詳しくは下記にアクセスしてください。

http://www.e-jsps.com/wiki/wiki.cgi?page=%B3%E8%C6%B0%C2%BE%2F2012%C7%AF%C5%D9%B9%D6%B1%E9%B2%F1
 

Rustweed、”さびた雑草”の紅葉

 投稿者:植村 修二  投稿日:2012年12月 2日(日)06時45分51秒
   今年の大阪では、台風の直撃がなくて木の葉が痛まず、その後の雨や冷え込みのおかげで、数年ぶりに、各地で色鮮やかな紅葉がみられました。

 以前、この掲示板に「Rustweed、”さびた雑草”」と題して、北米南部~南米原産のPolypremum procumbens L.の広島県への帰化を報告しました。

 先日、この植物の発見者の武内一恵さんから、本種が紅葉した画像(2012年11月9日撮影)が送られてきましたので、この掲示板に公開いたします。

 生育地は瀬戸内海にある倉橋島(広島県安芸郡倉橋町)で海岸沿いの道に隣接する空き地内、道から20mぐらい奥まで生えていたそうです。

 一番上の画像で青く見えるのはシナダレスズメガヤで、メルケンカルカヤは茶色く色づき、その下に本種が生えています。

 私の自宅で栽培している株は、置き場所が悪かったのかあまりキレイな紅葉ではなかったのですが、ここの空き地では、株全体が赤茶色~オレンジ色に染まっています。

 武内さんは、草姿と紅葉した色合いから「サンゴグサ」を本種の和名にしたいとのことでした。

 ただ、この和名はブラジル原産の鉢花であるサンゴバナJusticia carnea Lindl.の別名であり、塩沼地に群生して紅葉するアッケシソウも観光パンフレットなどに「珊瑚草」と書かれていることもあります。

 そこで、海岸植物にオカヒジキという和名があることを参考にして、本種の和名をオカサンゴにすることにしました。


 

レンタル掲示板
/29