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線路内に逸出する園芸植物

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 6月23日(日)10時19分17秒
   以前、難波駅から南海電鉄高野線で通勤していた時は、沢ノ町駅と我孫子前駅との間の線路内に初夏になるといつも一面白いヒルガオが咲く場所があります。

 2013年6月22日、大阪市住吉区遠里小野(おりおの)に学校の用事でいくことがあり、ここのセイヨウヒルガオがどうなっているか、ついでに見に行きました。

 線路内は機械で草刈りされ、除草剤も散布され、多くの植物は枯れておりましたが、セイヨウヒルガオはいったん地上部は枯れていたものの、新たに再生し、花を咲かせていました(画像:上)。

 この付近でも、ナガミヒナゲシの栽培から線路内へ逃げたしている様子を観察したことがあります。今も生育し、すでに自然に枯死し、果実からタネをたくさんまき散らしている様子でした。

 ほかに園芸植物が栽培から線路内に逸出している植物では、ハブランサスの仲間(イヌズイセン?)(画像:中)、ランタナ、ウチワサボテンの仲間(画像:下)の3種が、除草剤が撒かれたにもかかわらず萌芽再生し、ハブランサスの仲間は花をたくさんつけておりました。



 線路内には立ち入れないので、フェンスから手を伸ばし、種を確認するためにイヌズイセン?とウチワサボテンの仲間の子株を採集しました。

 ウチワサボテンは、機械で細断されて周囲にまき散らされ、茎片から小さな個体が一面に再生し、別の種のように見えました。

 
 

ホソエガラシがうどんこ病に

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 6月23日(日)09時26分8秒
   ホソエガラシSisymbrium irio L.は南ヨーロッパ原産の帰化植物で、「雨を避ける帰化植物」の1つとして注目して観察してきました。

 いつも通勤途上にある阪和自動車道高架下の中央分離帯には、ほとんどホソエガラシからなる植物群落が毎年、観察されます。

 ところが今年になって、ちょっと異変が起こっています。葉っぱが真っ白に!、小麦粉をふりかけたようになるうどんこ病に罹る個体が現れ、6月に入り、あっという間にホソエガラシ群落の全体に広がっていきました。

 10年ほど前に、帰化植物のイヌムギBromus catharticus Vahlの葉に白い斑点が生じるうどんこ病がみつかり、道ばたに群生するイヌムギに次々とうつっていき、イヌムギのうどんこ病が一気に広がったのと共通性を感じました。

 うどんど病は、今であれば、園芸植物のキンセンカやスイートピー、庭園樹木のサルスベリ、マサキなどでよくみかけます。植物病理学の本をみますと、うどんこ病は症状はよく似ていても、その原因となる菌は種類が違うそうです。

 ホソエガラシの周辺には、同属のイヌカキネガラシがありますが、うどんこ病には今のところ感染しないようです。



 画像は、いずれも大阪府堺市で撮影しました。

  上:2013年5月17日撮影  中・下:2013年5月31日撮影

 

植物園シンポジウムのご案内

 投稿者:山住一郎  投稿日:2013年 6月22日(土)12時20分6秒
   公益社団法人日本植物園協会主催の第9回植物園シンポジウムが、「見つけよう 植物園の魅力」というテーマで宝塚市において開催されます。今年の12月で閉鎖となる「宝塚ガーデンフィールズ」の保全活動を行っている「宝塚植物園を未来につなげる会」の共催です。入場無料で、定員は先着300名です。ぜひご参加ください。  

タンポポ調査・西日本2015に向けた集会のご案内

 投稿者:木村 進  投稿日:2013年 6月 9日(日)01時51分7秒
  会員の木村進です。タンポポ調査に関する情報提供をさせていただきます。5年ごとに行っているタンポポ調査ですが、次回2014~2015年春には、5年前と同様に西日本19府県のタンポポ調査を再度実施いたします。調査を始めるに当たって、6月30日(日)午後1時~4時に、長居公園の大阪市立自然史博物館お集会室で、次のような集会を行います。
この集会では、記念講演として、大阪府立大学の西野先生に在来種のタンポポの分類に関する最新の研究をご紹介いただきます。また、兵庫県立人と自然の博物館の鈴木先生に前回調査の概要と問題点についてお話いただき、最近新しい発見が相次いでいる雑種タンポポの問題について、大阪市大の伊東先生をはじめとする研究者の皆様から話題提供をいただき、次回調査のあり方について議論する予定です。タンポポ調査に関心をお持ちの皆様、多数ご参加ください。
 

アイセイタカハハコグサの生育環境

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 6月 2日(日)10時40分40秒
編集済
   ハハコグサGnaphalium affine D. Donは「春の七草」の1つで、水田や畑地などに生育する植物です。しかし、これとは別に、都市部の線路敷地内など裸地に生育するハハコグサが見られます。おそらく、ハハコグサの外来系統と思われます。

 下の画像は、路面間隙にマツバウンラン、ヒエガエリと一緒に生えているもので、大阪府堺市で2013年5月10日にこの画像を撮りました。

 ヒエガエリの地面に伏した姿から想像されるように、人に踏まれるためか、ここの個体は矮小化してハハコグサに近い感じとなっていました。

 普通、この中間タイプのハハコグサは、草丈が高くほっそりしていて、セイタカハハコグサGnaphalium luteoalbum L.に近い感じに育ちます。

 ハハコグサとセイタカハハコグサとの中間タイプのようで両者の雑種と考える人もいます。しかし、近畿地方の京阪神地域ではセイタカハハコグサが侵入する以前から、中間タイプが広がっていましたので、私はこの雑種説には否定的です。中間タイプには、アイセイタカハハコグサ(アイノコハハコグサ)の和名がつけられています。


 アイセイタカハハコグサは夏場一時生育が衰えるものの、セイタカハハコグサ同様、秋まで開花しつづける性質を持っています。


 参考文献

  植村修二1995:帰化植物ノート(4)秋まで咲いているハハコグサ,近畿植物同好会会報 (64 ):10-12.

P.S.

 タロイモに関して、吉川さんが質問されてます。田に栽培するタロイモは、ミズイモとして種内ランクで区別されています。沖縄でこれをみたことがありますが、しかし、葉だけをみれば、私はサトイモと見分けることができないですね。

 

Re: タロイモという植物

 投稿者:吉川洋行  投稿日:2013年 5月11日(土)21時15分3秒
  植村様 木村 陽子様 皆様 タロイモとサトイモのことは以前より気になっていてそれでもよくわかっていないのですが,種としてのタロイモ?とサトイモ(和英辞典?ではジャパニーズタロとありましたが)の見かけの違いはよくわからないものの,タロイモは田で作る物,サトイモは畑でつくる物,例外として沖縄や伊豆七島などでは水辺でつくるミズイモがあってそれはもともとタロイモに由来する物と勝手に解釈していました。以前,NHKの放送ではハワイのタロイモ作りで細長い芋を切って田んぼのような所に挿していたのをみたことがあり,以前行ったニューカレドニアでも道路沿いの沼地でタロイモ畑を見たことがあって一人納得していました。 12月に訪れた昆明の植物園で,水中で長いストロン(コンクリートの床を一直線に伸びていました)を出して拡がるタロイモのような,ズイキのような葉の?いもを見たことがあるのですが,それは今も気になっています。もし,よろしければ,これらのことについてもわかりやすく教えていただけるとありがたいです。 > 植村様 皆様
>
> 私のアップした上2枚は、確かに川縁ではなく少し高いところでした。やや湿ってはいるところですが。アメリカサトイモとは知りませんでした。総称タロイモの一つなのですね。属が違うので花で同定すれば間違いがないのでしょうが、なかなかそうもいかず、不明のままにしてしまいがちです。この撮影地ミーソンは米軍の爆撃にあって相当破壊された所です。山の中の宗教の聖地なので、人家が近くになく、野生種が見られるところと思い植物の写真撮影をしたのでした。
>
>
>  木村 陽子様 皆様
> >
> >  画像見せていただきました。
> >
> >  木村さんの文中に「タロイモ」という植物名がでてきます。東南アジアでは、サトイモやミズイモ(Colocasia esculenta (L.) Schott)のほかに、西インド諸島原産のサトイモ科植物であるアメリカサトイモ(Xanthosoma sagittifolium (L.) Schott)もいっしょに混同して「タロイモ」と呼んでいるようです。果物で、いくつかの種があるのですが、「ブドウ」とか「ミカン」と呼ぶのと同じではないでしょうか。
> >
> >  今年<2013年>の3月、インドネシア、ジャワ島中部を訪れました。その際、サトイモ、アメリカサトイモどちらも見られましたが、両者非常に良く似ていて、どちらか判断つかないものもありました。
> >
> >  ただ、水辺など泥地で近づけない所に生えているのはサトイモのようで、一方、アメリカサトイモは家や畑の周囲、人が歩ける場所にあるように感じました。
> >
> >  木村さんは3つの画像をアップされていますが、上の2枚が撮影された場所は、それほど湿った場所ではないと判断いたしました。間違っているかもしれないですが、これらはアメリカサトイモではないかと思います。
> >
> >  タロイモ2種の画像(インドネシア、ジャワ島中部プランバナン)
> >
> >                       上:アメリカサトイモ、下:サトイモ
> >
> >  
 

スミレに見えないスミレ科植物

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 5月 5日(日)07時54分30秒
   春はスミレの季節です。可愛らしい草姿が好まれ、日本人が注目する野草の1つです。植物分類学においてもよく調べられ、多くの種内変異が記録されています。

 ところが、世界に目を向けますと、題名に選びました「スミレに見えないスミレ科植物」といった表現がピッタリのスミレ属ではないスミレ科植物があるようです。

 今年<2013年>の3月、インドネシア、ジャワ島中部を訪れました。

 その際、プランバナンの路傍で、私ははじめてこの「スミレに見えないスミレ科植物」を見つけました。

 この植物は、熱帯アメリカ原産のHybanthus attenuatus (Humb. et Bonpl.) G. K. Schulzeで、Soerjani(1987)によれば、インドネシアのジャワ島中部に帰化しているとの記録があります。

 参考文献

 Soerjani,M. et al. 1987:Weeds of rice in Indonesia,Balai Pustaka.



 

青い「菜の花」

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 5月 4日(土)00時08分35秒
  先日<2013年4月27日>、家の用事のついでに、兵庫県宝塚市のY園芸店によってみました。ここはいつ訪れてもはじめて見る園芸植物が並んでおり、私の「お気に入り」の店です。

 スマートな草姿で、その先についている鮮やかな青い花が風にゆれていて、アマの仲間?と思ってラベルをみますと、ヘリオフィラ・ロンギフォリアHeliophila longifolia DC.でした。南アフリカ原産の「青い花のアブラナ科植物」です。

 園芸雑誌の『ガーデンライフ』にHeliophila coronopifolia のカラー画像が載っていて、「青い花のアブラナ科植物」は記憶にありましたが、生きた植物を見るのはこれがはじめてで、思わず衝動買いしてしまいました。

 参考文献

 ガーデンライフ編集部 1974:南アフリカ共和国 ダーリンの野生の花、ガーデンライフ 13(3):71-77.

 

フキの苞葉

 投稿者:A Killer(新潟市)  投稿日:2013年 4月12日(金)22時49分7秒
  フキノトウの苞葉が一般の葉化したものです。比較的良く見られる変異のようでいろいろなタイプがありそうです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/8f/66b0b81c24dbb39d2ffa08a4c90b314e.jpg
http://blog-imgs-45.fc2.com/f/u/n/funatsu/DSC07077.jpg

(おまけ)オランダミミナグサの斑入り
9年前に某役所で撮影したものですが,植村さんの方が上柄です。
 

斑入になったオランダミミナグサ

 投稿者:植村 修二  投稿日:2013年 4月 7日(日)06時34分13秒
   欧州原産のオランダミミナグサCerastium glomeratum Thuill.は、この季節、人が活動する地域であれば、どこに行っても積雪がないかぎり見ることができると思います。

 北海道や日本海側にも広く分布していて、シロツメクサ、ヒメムカシヨモギなどのように、全国制覇した数少ない帰化植物です。

 しばらく放っておいた私の勤務校の圃場の畑<大阪府堺市美原区>にも、たくさんオランダミミナグサが雑草として生えていて、生徒たちと実習で除草したところです。

 引き抜くと根が途中で切れるイヌガラシや土が根にいっぱい付いてくるアオスズメノカタビラ、栽培植物に絡みついて採りにくいカラスノエンドウやハコベ類などとは違って、オランダミミナグサはホトケノザなどと同じように根が浅く抜きやすいので、生徒たちはこれらの雑草ばかり抜いてくれます。

 通勤途上、大阪府堺市東区日置荘原寺町の路傍で、枝の一部が斑入になったオランダミミナグサをみつけましたので、その画像<2013年4月5日撮影>をアップします。

 なお、オランダミミナグサについては、

 森田竜義 2012『帰化植物の自然史 [侵略と攪乱の生態学]』(北海道大学図書刊行会)に、

 福原晴夫「オランダミミナグサとミミナグサの比較生態」という興味深い論文が載っています。



 
 

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