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大阪府堺市のミカヅキゼニゴケ

 投稿者:植村 修二  投稿日:2012年12月16日(日)08時30分2秒
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   ミカヅキゼニゴケLunularia cruciata (L.) Dumort. ex Lindb.は、地中海沿岸原産の帰化植物です。

 ミカヅキゼニゴケは大阪府では大阪市や堺市の市街地に広く分布しています。ただ、「まだ見つけるには苦労する」といった状況で、普通種にはなっていません。

 大阪府植物誌(1962)には、「八尾市の高安山西麓にある教興寺にミカヅキゼニゴケが逸出している」と脚注に記述されています。同書では一時的な記録は脚注に載せられています。ただ、「逸出」ということには、疑問があります。なぜ、寺(庭園に?)栽培したのでしょう?

 現在の大阪府内では、ミカヅキゼニゴケの生育地は離れて点々と分布しています。これには、三日月型の無性芽器の中にできる無性芽が何らかの経路で長距離分散すると考えています。

 「盆栽など育成機関の長い、あまり植え替えをしない鉢物といっしょに移動する」などと考えてはいますが、ミカヅキゼニゴケの生育地は必ずしも盆栽の置き場と関係するは限らないです。

 一度ミカヅキゼニゴケを見つけた場所では、そこの環境が急に変わらない限り、毎年生育がみられ、定着していると考えられます。画像は、大阪府堺市美原区で2012年12月5日に撮ったものです。この生育地は10年くらい前に見つけました。

 「ミカヅキゼニゴケ科の雄器床は無柄。(中略) 胞子体の柄がよく発達する」(嶋村2012)とあるので、意識してはいますが、私はまだみてないです。嶋村(2012)には、ミカヅキゼニゴケの雌器床のカラー画像が載っている。

 海外では、雌器床の画像をネットでみつけました。

http://www.anbg.gov.au/bryophyte/photos-captions/lunularia-cruciata-121(オーストラリア)

http://rbg-web2.rbge.org.uk/bbs/Resources/galleryold4.htm(イギリス、上から7つ目の画像)

参考文献

堀 勝 1962:大阪府植物誌、六月社.
嶋村正樹 2012: ゼニゴケの分類学と形態、植物科学最前線 3:84.
 http://bsj.or.jp/frontier/BSJreview2012B4.pdf(2012年12月16日確認).


 
 
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